積丹ドラフトアブサン2024

祖父が酒屋を営んでいたこともあり、幼い頃から私にとって「酒」は身近なものでした。その昔、お酒は神様へ捧げるもの、と教わりました。お正月はお屠蘇のような酒でお祝いをし、アトピーで苦しんだ私はドクダミ酒がお茶替わり、熱が出れば玉子酒。おまけに父の好物はカニみその熱燗割りWW

高校時代に鎮痛剤による薬毒に遭い、私の人生の目標が決まりました。薬学、主に植物療法を学び、大学時代にバイトしたジャズBARの外国人オーナーから、あの時代の日本には稀有な世界中のハーブリキュールを呑ませてもらい、それが中世ヨーロッパの薬酒だと教わりました。そして、入社したのが漢方製薬会社。

時は高度成長期、毎日残業&飲み会。その中で、昔は薬として扱われたハーブリキュールのひとつ 「アブサン」 に遭遇、その効果と美味に感動!「いつかどこかのタイミングでアブサンBARを立ち上げるのだ」と、密かに心に誓い、紆余曲折の後やっと故郷仙台の地で2000年8月 それが実現したのです。

世の中は規制緩和へ、世界じゅうからハーブリキュールの輸入量がどんどん増え、日本メディカルハーブ協会も立ち上がり統合医療へと、時代の追い風を受けました。25年の間、沢山のお仲間に支えられ、リキュールを学び続け、今があります。永き良きご縁に心より感謝です。今では孫も6人になりましたWW

3・11の震災では心身ともにアブサンに救われ、コロナ禍では免疫力を上げるアブサンに救われ、そして積丹蒸留所のドラフトアブサン開発へ加わることができ・・・積丹アンバサダーへ。それは、私の人生の集大成でもありました。

2022年、土づくりから全て積丹の地で、精鋭蒸留部隊による世界一のアブサンが誕生しました。2024年もまもなく完成。日本では初めてのドラフト(生)アブサンの美味しさを今年も味わって下さいませ。

また、アブサンの白濁の美しさ、香りを最大限に引き出すために、中村博士及び理化学硝子製作所の佐藤技師が生み出した世界一のファウンテン(加水器)を使用し、この店だけのアブサン ショータイムがご覧になれます。

振り返ると、私の人生は常に植物(ハーブ)と共にあり、添加物まみれの時代にその重要性を伝えることが私の使命だったような気が致します。幼少時代から、植物に救われたその恩返しかもしれません。

そう、私の人生はアブサンそのもの・・・なのです。 お酒で元気に!